プログラミング初心者のためのGit&GitHub入門【導入までの手引き】

ソースコード(水色) 開発環境
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「GitとGitHubって何が違うの?」

「プログラミング未経験の私には設定とか難しそう…」

上記の疑問にお答えします。

GitとGitHubは、ソフトウェア開発に欠かせないツールです。

ソースコードの管理や共同作業を可能にするなど、ソフトウェア開発において多くのメリットをもたらしてくれます。

 

「Git」と「GitHub」

名前は似ていますが別物なので、ポイントをおさえつつ、プログラミングを始めたばかりの方でも分かりやすいように解説します。

具体的に次のことを解説します。

  • GitとGitHubの違いを理解しよう
  • GitHubのアカウント作成方法
  • Gitのインストール方法と初期設定

 

「偉そうに語るおまえは誰やねん。」と思われるので、私のことも少し紹介させてください。

たいらーのプロフィール

  • 文系四大出身。ソフトウェア開発の経験はなしですが、IT業界に身を置いています。
  • 開発者やユーザーとのパイプ役など、業務にプログラミングスキルを活かす。
  • Pythonは独学で習得。スクレイピングや作業の自動化などに勤しんでいます。

 

 

今後、ソフトウェア開発をやってみたいという方にとって、GitとGitHubは必須の知識です。

特にGitHubは、チームで働く上で欠かせないツールなので使えるようになりましょう。

 

 

1.GitとGitHubの違いを理解しよう

まずは、GitとGitHubの違いについて解説します。

GitとGitHubは、共に便利なツールです。

それぞれがどのようなものか理解できれば、今後のプログラミング人生が楽になります。

 

・Gitとは

Gitは、コードのバージョン管理を行うためのシステムです。

開発者がローカルリポジトリ(自分用の保存場所。例えば自分のパソコン)でコードを管理し、必要に応じてリモートリポジトリ(共有用の保存場所。例えばインターネット上のプロジェクト)に変更をプッシュ(アップロード&共有)することができます。

Gitを使用すると、開発者は、コードのバージョン管理や変更の追跡を簡単に行うことができるというメリットがあります。

 

・GitHubとは

GitHubは、Gitリポジトリをホスティングする(保存場所を貸し出す)ためのクラウドベースのプラットフォームで、リポジトリをオンライン上で共有することができます。

開発者は、GitHubを使用して、プロジェクトを公開し、他の開発者と共同作業を行うことができるのです。

また、GitHubは、次のような特徴をもっており、高い人気を誇っています。

  • Web上で作業できる
  • 共同作業を促進させる様々なツールを提供(コードレビュー支援ツールなど)
  • さまざまなツールと連携できる(Slack、VSCodeなど)

 

・GitとGitHub、最大の違い

GitとGitHubの最も大きな違いは、Gitが分散型バージョン管理システムであるのに対して、GitHubは、Gitリポジトリをホスティングするためのクラウドベースのプラットフォームであることです。

Gitは、開発者がローカルリポジトリを管理し、必要に応じてリモートリポジトリに変更をプッシュすることができます。

開発者の一人ひとりに専用の保管場所を提供するので、「分散型」のバージョン管理システムに位置付けられています。(集中型はひとつの保管場所に対して、複数人が作業する。)

一方、GitHubは、リポジトリをオンライン上に建てることで、複数の開発者がリポジトリにアクセスできるようになり、コードの共有と協力を促進します。

 

まとめると、Gitはコードの分散型バージョン管理システムであり、GitHubは、Gitの仕組みを利用した協業用プラットフォームということになります。

 

2.GitHubのアカウント作成方法

GitとGitHubの違いが理解できたところで、それぞれの導入方法を紹介したいと思います。

 

まずは、GitHubから。

ここでは、初めの一歩となるアカウント作成について解説します。

 

手順は次のとおりです。

  1. GitHubのサイトにアクセス
  2. 「GitHubに登録する」を選択
  3. 必要事項の入力
  4. 質問に回答
  5. 利用プランの選択

 

1.GitHubのサイトにアクセス

さっそく以下にアクセスしましょう。

GitHub Japan
GitHubはソフトウェア開発のプラットフォームです。GitHubには8000万件以上ものプロジェクトがホスティングされており、2700万人以上のユーザーがプロ...

 

2.「GitHubに登録する」を選択

「GitHubに登録する」を選択します。

 

3.必要事項の入力

次のような画面が表示されるので、必要事項を入力しましょう。

Username: 任意のユーザー名

Email address: 登録用メールアドレス

Password: 文字数は15文字以上、または数字と小文字を含む8文字以上で登録する必要あり。

Email preferences : 設定は任意。お知らせなどメール受け取りたい場合はチェック。

 

入力内容に問題がないことを確認したら「Verify your account」で、画像をいくつか選択し、あなたがロボットではないことを証明します。(画面の指示に従えばOKです。)

「Create account」を選択すると、画面がGitHub launch codeの入力画面に切り替わり、登録用メールアドレスにGitHub launch codeが送られます。

 

4.質問に回答

GitHub launch codeを入力し、Enterを押すと次のような画面が表示されます。

いくつか質問されるので、ご自身に置き換えて回答してください。選択すると「Continue」が選択できるようになります。

今回の場合は、質問1で「Just me」を選択しています。

 

質問1:何人のチームメンバーがあなたと一緒に仕事をしますか?
質問2:あなたは学生ですか、それとも教師ですか?

 

「Continue」を選択すると、次のような画面が表示されます。また、質問されるのでご自身に置き換えて回答してください。

今回は、特に回答しなくてもすすめられるようなので、何も選択せず「Continue」を選択します。

 

質問3:どのような特定の機能を使用することに興味がありますか?該当するものをすべて選択して、適切なGitHubプランを紹介できるようにします。

 

5.利用プランの選択

続いて次のような画面が表示されます。

利用プランの選択です。ここでは無料である「Continue for free」を選択します。

以上でアカウント作成は終了です。

 

3.Gitのインストール方法と初期設定

つづいて、Gitの初めの一歩ということで、インストール方法と初期設定について解説します。

手順は次のとおりです。

  1. Gitのダウンロード
  2. Gitのインストール
  3. Gitの初期設定

 

1.Gitのダウンロード

以下にアクセスします。この記事ではWindowsOSを前提として話を進めます。

Git for Windows
We bring the awesome Git VCS to Windows

 

「Download」を選択します。

 

2.Gitのインストール

次のようなファイルがダウンロードされるので、実行します。

 

内容に同意し、「Next」を選択。

 

インストール先を指定する画面が表示されます。特に問題なければ「Next」を選択。

 

インストールするコンポーネントを指定する画面が表示されます。特に問題なければ「Next」を選択。

 

スタートメニューの設定画面が表示されます。特に問題なければ「Next」を選択。

エディタを指定する画面が表示されます。今回は「Visual Studio Code as Git’s default editor」を選択し、「Next」を選択。

 

新しいリポジトリの最初のブランチ名を設定します。

「Let Git decide(デフォルト)」を選択するとブランチ名が「master」になります。

特に問題ないので、デフォルトのまま「Next」を選択。

 

環境変数を設定する画面が表示されます。

今回はコマンドプロンプトやVSCodeでgitコマンドを使用するため、デフォルトの「Git from the command line and also from 3rd-party software」を選択したまま「Next」を選択。

 

使用するSSHを設定する画面が表示されます。

今回はGitの持つOpen SSHを使用する「Use bundled OpenSSH」を選択したまま「Next」を選択。

 

HTTPSで接続する場合に使用する証明書を設定する画面が表示されます。

今回の場合、GitHubを利用するのでOpenSSLが持つルート証明書の使用を選択します。「Use the OpenSSH library」を選択したまま「Next」を選択。(カスタム認証局のルート証明書を使用する場合は下を選択するようです。)

 

レポジトリからのチェックアウト、コミットするときの改行の取り扱いを設定する画面が表示されます。

今回の場合は「Checkout Windows-style, commit Unix line endings」を選択したまま「Next」を選択。(企業や複数人で利用する場合などは、コーディングの規約に合わせて設定したほうが良いと思います。)

 

Gitで使用するコンソールを選択する画面が表示されます。特に問題なければ「Next」を選択。

 

GitでPullするときの動作を設定する画面が表示されます。特に問題なければ「Next」を選択。(企業や複数人で利用する場合などは、コーディングの規約に合わせて設定したほうが良いと思います。)

 

Gitに接続するときに認証補助を使用するかを設定する画面が表示されます。今回の場合は、Gitのユーザー名およびパスワードの入力を簡略的にしたいので、「Git Credential Manager」を選択したまま、「Next」を選択。

 

追加のオプションを設定する画面が表示されます。「Enable file system caching」を選択したまま、「Next」を選択。

 

試験的なオプションを設定する画面が表示されます。今回はどちらもチェックせず、「Install」を選択。

 

インストールが終了後、次のような画面が表示されます。「Finish」を選択しインストール作業を終えます。

 

3.Gitの初期設定

Gitを利用する上で誰がコミットしたのか分かるように、利用者の名前とメールアドレスを設定する必要があるため、設定します。

コマンドプロンプトを起動します。

次に以下のコマンドを入力します。

“{自分の名前}”と“{メールアドレス}”はご自身のものと置き換えてください。

git config --global user.name {自分の名前}
git config --global user.email {メールアドレス}

 

以上で基本設定は終了です。

 

4.まとめ

以上、「プログラミング初心者のためのGit&GitHub入門」でした。

GitとGitHubは、ソフトウェア開発において不可欠なツールです。

Gitは、コードのバージョン管理に重点を置いたシステムであり、GitHubは、Gitリポジトリをホスティングするためのクラウドベースのプラットフォームです。

GitとGitHubは、それぞれの特性を活用することで、より効果的なソフトウェア開発が可能になります。

これからソフトウェア開発を目指す方にとっては、必須ツールとなるので使いこなせるようなりましょう。

コードエディタである「VSCode」と連携して、Git&GitHubを使用する方法を『VSCodeとGitHubを連携する方法【Gitの仕組みも解説】』にまとめました。

Gitの仕組みなどを解説していますので、使い方は理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。

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ご清聴ありがとうございました。